鋼殻のレギオス レビュー・感想

　　アニメ　鋼殻のレギオス　レビュー・感想
　　2009年　ZEXCS制作　全24話　鋼殻のレギオス 公式サイト → http://anime.webnt.jp/regios/

　そうだ、そうだ、レイフォン・・・天剣を・・・天剣を掴め！
武芸者や念意操者が人間にとって、脅威であることを気づかせてはならない
戦う理由を他人に預けてはだめだ ≠ 君は、戦う理由を他者に預けすぎた

　最初に、私は原作小説を読んでいて、原作大好きです。
このアニメは、原作既読か否かで評価が変わると思われますので、その辺を踏まえていただければ幸いです

結論から言えば典型的な原作レ〇プですね… 原作の良い所を殺ぎ落として、余計な肉付けして再構成した感じ。
まず、原作の魅力である特殊で緻密な世界設定ですが、序盤こそ踏まえてましたが、終盤は無視しまくってます。
　しかも、原作でも最近作になってようやく出てきた、過去部分が要所要所で挿入されるのですが、これがまったく意味不明！！
セリフは字幕なしの英語だし、シーンも飛び飛びで訳がわかりません。
公式サイトでは、セリフは分からなくてOK、挿入のタイミングが重要とか書いてありましたが、全編見終わっても意味不明でした。

　原作小説のアニメ化で一番の利点は、戦闘描写などの文字では伝えづらい部分の視覚化ですが、
これがまた酷い… 原作の設定を無視して『ドラゴンボール』と化してます… 武芸者はいつから飛べるように？？

　このアニメは決定的に説明不足の描写不足です。
原作未読では世界観が理解できず、読んでいても描写不足やキャラクターの改悪で理解がついて行きません。
１話の冒頭から天剣授受者を出しても分かりませんし、その後に説明も無いのでは分からないままです。
原作小説では１巻を読めば、特殊な世界観が理解できるように作られてるのとは対照的ですね。

　このアニメに興味を持った方には、まず原作を読むことをオススメします。
そして、原作を読んだらアニメは観ない事をオススメします… どうしても観るなら原作は読まない方が良いです。
暇つぶしで、流し観る位ならこのアニメもそれなりの出来ですし…

　では、もう少し突っ込んだレビュー・感想 OP/EDムービー等は下の続きを読むから
　　↓↓↓　

　作画に関しては、平凡または悪い部類でしょうか、取り立てて誉めるところはありません。
キャラデザは最悪ですね。原作のキャラデザも独特で癖がありますが、非常に魅力的に描かれてます。
ですが、アニメでは悪い所を強調しすぎて魅力が半減してます。
作中で使用されている音楽は、エンディングテーマを除き全て浅倉大介がプロデュースを手掛けていて、
ＥＤテーマ以外は総じて良い出来ですよ。ＥＤテーマはちょっと私には合わなかったですね…

　キャラクターは改悪が酷いので、ネタバレ無しで説明するのは難しいですが、
顕著なのは、重要なセリフを言うキャラクターの変更でしょうか、この事でキャラがブレまくってます。
『お前、さっきと言ってることが違うじゃん！』 的な事が多々あります。
同じセリフでも、発言者の背負っている物や立場が違えば意味も違ってくるのに… 脚本家はその辺判ってるのか？

　原作では当然キャラは一貫してるので、言動不一致なことも無く、キャラの魅力が引き立ってます。

　あとは、描写不足ですね。キャラを理解するのに”Ａ”→”Ｂ”のエピソードが必要なのに”Ｂ”のみ描写するので
キャラクターの言動が理解出来ず、よってキャラに深みが出てきません。
カットするのであればキャラをまるごとカットするか、もしくはＡＢのエピソードをコンパクトにして挿入すべきでしょうね

　設定についても同じ事が言えます、都市の外では呼吸すら出来ないはずなのに、次のシーンでは普通に呼吸していたり
遠路はるばるバスを乗り継いで遠い都市に来たのに、次の話では出発地点の都市が近くに現れたり…
とにかく説明不足ですね、脚本家や監督が理解していても、それを表現しなければ視聴者は理解できませんよ…

　アニメ化の最大の功績は鋼殻都市を視覚的に理解できた事、
そして、 シャンテが異常に可愛くなった 事でしょうかね。まあシャンテは声優の小清水亜美さんの功績ですが

　まとめると、観る価値無しですが、私見で声優はほぼイメージ通りだったので、今後の原作脳内再生用に見るのもありかも？　しかし、続きがあるような終わり方でしたが、終盤にあれだけ原作と乖離して作れるのか？？

　オススメ度　３点






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タグ：アニメ レビュー 感想 鋼殻のレギオス

コメント 1

おはようございます。

ソネくじ頂いていきます。
宜しくお願いします
by coffee.cup (2009-06-29 08:56)