交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい レビュー・感想

劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい 　　レビュー・感想です
　2009年　ボンズ制作　劇場公開作品　公式サイト → http://www.eureka-prj.net/

”　どうしようもないこの世界で、それでも僕らは夢を見る ”
” ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん！！ ”

　はじめに、TV版視聴済みの方へ。今作はTV版の素材を元に新作カットを追加して作られていますが、
まったく別の物語になっています。TV版のストーリーや設定、キャラクターの人間関係や性格などを、
１度リセットしてから観ないと、混乱するかもしれません。

　公式では、パラレルワールドってことらしいですが、私はTV版と同一時間軸の過去の話で、
大昔の地球であった事（神話）を、TV版のキャラが演じて見せている と、捕らえた方がしっくり来ました。
過去に今作のレントンの立場の人物がいた。それをレントンの絵を使って見せている。他の面子もしかりって感じ

　まあ、ぶっちゃけ完全リセットで、新作と考えればそれなりに面白い作品に仕上がってます。
レントンとエウレカのラブストーリーとしてよく出来てますし、空戦シーンの描写や演出も圧巻です。
小難しい事を考えてしまうのは、TVシリーズとの繋がりを考えてしまうのと、配役の無理矢理さでしょうか。
正規軍の軍人なのにチャラけた格好をしていたり、チャラけた格好なのに軍隊風まじめ口調だったり。。。

　なので私は前述の 『TV版のキャラを使って過去の話を見せている』 って事で自分を納得させました (^^ゞ

では、もう少し突っ込んだレビュー・感想 OP/EDムービー等は下の続きを読むから
　　↓↓↓　
　作画に関しては、満足の行く出来ですね。TV版のカットも多いですが綺麗な部分しか使ってませんし、
新作部分は綺麗に描かれています。

　音楽は少し残念な部分がありました。ストーリーがシリアスなので仕方ないと思いますが、
TV版であったノリの良い曲が無く、クラシックな重厚な曲に変わっている事です。
これによって、TV版であった空戦の爽快感が無くなっているように感じました。
新作の空戦シーンがかなりよく出来ているので、非常に残念な所ですね。

ストーリーは新たな設定とか新たな謎とか色々ありますが、一応劇中で説明されますし、基本ラブストーリーなので
難しく考える必要は無いのかな？ しかし、TV版との繋がりや抽象的な表現の部分はどうとでも取れる表現なので観る人によって変わるような演出ですね。
しかし、ラブストーリーの筋がビシっと通っているので、謎がどうとか、伏線がどうでも、最後は愛なのでその辺が好きなら満足できるでしょうか。

ちょっとした考察。
今作 → イマージュは夢を見ない、それは記憶が無いから → エウレカの記憶が欲しい
→ エウレカ、レントンの命と引き換えに記憶をイマージュへ （あくまで今作のレントンやエウレカ的な立場の人物）
→ レントン達はネバーランドへ （ネバーランドはTV版で姉ちゃんがいた世界？）
→ イマージュ記憶を得て夢見る為に眠りにつく → スカブ・コーラル誕生 地球が覆われる
→ コーダの残した記録 → アドロックもしくはデューイGET → TV版 って流れなら私的には違和感が無いかな。

　キャラクターはTV版とは、かなり変わってる人がいますね。デューイとかかわいそう… (^○^)
細かく書くとネタバレだし、キリも無いので書かない方がいいかな。レントンとエウレカは殆ど変わり無しです。
付け加えるなら、ニルヴァーシュが超絶に可愛くなってますよ！！

　まとめると、TV版の繋がりとしてみるか、まったくの別物として観るかで印象が変わる作品ですね。
ただ、どちらにしても、ラブストーリーとしての筋が通っているし、ロボットアニメとしてのクオリティもたかいので、
アニメ好きにとっては、一見の価値はあると思われます。

　オススメ度　８点






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タグ：アニメ レビュー 感想 劇場版 エウレカセブン