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けいおん!! ep24 「卒業式!」 感想 [アニメ 各話の感想 2010年終了作品]

けいおん!! k-on!! 2期 最終話 「卒業式!」 感想です。
TBSアニメーション・けいおん!! 公式サイト → http://www.tbs.co.jp/anime/k-on/

ついに軽音部3年生の4人は卒業式を迎える。当日全員で待ち合わせして登校しようと約束するが、時間になっても唯が来ない。律がケータイにメールを入れると、唯から返信がきて…

『本当にありがとう… 初めての担任がこのクラスで良かった』
『卒業してもまた、遊びに来てね』
『・・・・・・ オマエらが来るのを待ってるZE!!』

さわちゃん… 最後まで、さわちゃんらしい笑いをありがとう!! ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!

画像はクリックで原寸大表示出来ます。(1920×1080)
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遂に最終回を迎えてしまいましたね… まだ、番外編の放送が残ってるとは言え、最終話と銘打たれるとやはり寂しいものが… って訳で、けいおん!! k-on!! 2期 最終回 「卒業式!」 感想です。

個人的な予想に反して、凄く淡々と卒業式を描いてきましたね。
私はもっとあからさまに泣かせにかかって来るものだと思ってました。 それこそ軽音部の皆で号泣するような…
前回の 「放課後!」 が非常にこの作品らしい終わり方をしたので、今回はその逆を行くんじゃないかと勝手な予想をしてました ^^;

今回はその予想をイイ意味で裏切ってくれました。
この作品はトコトンまで 「らしさ」 を追求してる作品なんだな~ と改めて実感。
「けいおん!!」 らしさが極限まで出ていた最終回! ってゆ~か、この作品にしか描けない最終回だったかも。

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まずは、なんと言っても超絶クオリティの作画ですね。 劇場版! とか銘打たれていても違和感ないレベル!
そして、その高クオリティの作画に支えられた、キャラクター表現・演出ですね! これも素晴らしかった。

この作品は基本的に キャラの表情や仕草、動きや声音などでキャラクターの心情を現すのがとても上手い作品ですが、更にモノローグ・心の声を使ってキャラの心情を補完して来る手法も良く使います。
この手法は短い尺でキャラの心情を表現するのに効果的で、今回もギャグパートで威力を発揮してました。
キャラの心理を表すのには、最もお手軽で簡単な手法と言えますね。

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しかし、今回はそのお手軽な手法を放棄!? 大事な所は 全て描いて演じさせて感じ取らせる表現 をとっています。
最も顕著な例は 唯と和 の表現ですね。 教室で卒業証書を見てるシーン、廊下で分かれるシーン。 どちらもモノローグも説明的なセリフも無く、全てキャラの演技で見せていて、言ってみれば 「空気感」 でお互いの心情を推し量る表現がなされてます。

卒業生のメンバーも、いつもと変わらずに描かれていますが、律っちゃんがなんだか優しげな口調だったり、ムギが何気に楽しそうだったり、一番泣きそうな澪が一番普通だったりとか、卒業に対し思う所が全く無い訳じゃないよ? ともとれる。
表現に ゆらぎ を作っていて、受け取る側に感じ取ってもらいたい的な表現がされている印象。

基本的に、この作品のキャラクター表現は 「押し付け」 をしてこないと感じてます。
あくまでも最終判断は受け取り手に委ねられるように、常にゆらぎを作っていて型にはめてこない印象です。
1期は型にはめている印象が強かったですが、2期になって表現にゆらぎと余裕が出た感じですね。

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梓の描写にしても、これまではモノローグを使って徹底的に掘り下げてきましたが、今回はあえて一歩下がった3人称視点で描き、ここまで積み上げてきた梓の心境を見事に客観的 に表現されてましたが、それもあくまでも、私が感じた事であって、梓が言及したわけではない。

だけれども、気持ちの整理がつかなくてボーっとしてる梓も、遂に思いが溢れてしまったあずにゃんも、この作品を好きで見ている人にとっては、すんなりと見たまま感じたままで受け取れる表現。
掘り下げる段階ではモノローグを使い、徹底して心も見せてくるけど、最後の大事な場面ではそれをせず、逆にこちらから歩み寄ってその心情に触れる。
決まった形を押し付けるのではなく、最終的には視聴者がキャラクターに近寄ってる。
しかも、視聴者の皆が皆、別の印象を抱くのではなく、人物としてのキャラクター性はブレなく共通して認識させてる。
相反する事柄のように思えますが、この辺のバランス感覚と表現力は全編を通じて素晴らしいものがありました。

今回の最終話は、ここに到るまでに描いて積み上げて来た事、卓越した表現力。
そして、視聴者によるキャラクターの理解。これらがないと成立しない構成であって、言わば 「けいおん!!」 らしい最終回 ではなく、 「けいおん!!」 でしか成立しない最終回であったと思います。
唯達3年生の思いの篭った 「天使にふれたよ!」 の演奏で締めくくるのも、ならではの演出だと思いますしね。
なんつっても、卒業してゆく唯達の残される梓に対する思いがこもった歌詞ですし…

実写のように、人間が演じる訳じゃなく、全てが作り物のアニメでこれほどの表現が出来るのは凄いの一言です。
逆にアニメならではの表現もふんだんに盛り込んで、アニメの表現力の素晴らしさを見せてもらった思いですね。

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この作品は表面だけを見れば 「ただの萌えアニメ」 にカテゴライズされると思います。
が、「ただの萌えアニメ」 であっても、制作側が愛情込めて真剣に丁寧に作り上げれば 名作になり得る好例だと思います。

制作側に 「こう見せたい!」 といった明確なビジョンがあり、更にそれを正確に表現できる技術があり、そうして描かれたキャラクターに命と心を吹き込む声優がいて、素晴らしい楽曲を作る人がいる。
更に広報とか色々な人々が係わっている作品ですが、共通して感じられるのは作品に対する愛と誇りですね。
まさしく、名作とはこうやって出来上がるものなんですね。

って、なんか語りモードに!? Σ(´∀`;)
まだまだ、書きたい事は沢山あるけれど、後2話残ってるって事で、今回はこの辺にしときます ^^;
この思いのたけは番外編で小出しにしていこうw 私もあずにゃんみたく心の整理をつけなければ…

最後に一言。
日本アニメの未来は此処にあり!!! けいおん! 大好き!!

では次回 番外編 「企画会議!」 … ヤツラが帰ってくる!? 新入部員が来そうな予感!?

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けいおん! 1期 レビュー記事
けいおん! k-on! 1期 OP/ED動画
けいおん!! k-on!! 2期 OP/ED動画
けいおん!! ep23 「放課後!」 感想記事
けいおん!! ep25 「企画会議!」 感想記事


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learned-helplessness

突然失礼します。僕も「けいおん!」好きなのですw最終回の内容について一つだけコメントさせてください。

梓を除く「放課後ティータイム」が、写真を握りしめる梓に向けて演奏するシーンは、実は第一期ep1の反復です。第一期では入部を渋る唯に向けて律、澪、紬が演奏するのですが、この演奏はお世辞にも魅力的ではありませんwそして唯は「あんまりうまくないですね!」と漏らすのですが、このセリフも第二期ep24で梓がいうものと全く同じです。
「けいおん!」を制作した京都アニメーションのこだわりと演出技術の高さはこういう点に表れています。
by learned-helplessness (2010-11-18 14:35) 

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