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サマーウォーズ SUMMER WARS レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

サマーウォーズ SUMMER WARS  レビュー・感想
2009年 マッドハウス 制作 劇場公開作品 114分 公式サイト → http://s-wars.jp/index.html
『でも、2人じゃ多いかな? 募集人員1名のみ』
『あんたなら、出来るよ』
『お母さんと、妹を… まもれなかった…』
『よろしくおねがいしま~す!!』
憧れの夏希先輩からバイトを頼まれた気の弱い男子高校生健二は、訳もわからず長野県上田市へ…
そこに待っていたのは20人を超える大家族!そこで明かされる衝撃の事実!そして彼の元に1通のメールが届き

結論から言えば、面白かったです。夏休みの娯楽大作としてかなりの出来ですね。
個人的には、老若男女問わず受け入れられるという点で、ジブリに匹敵すると思います。
各年代によって共感できる部分が違い、それでいて最終的に受ける印象は『人との繋がり』って部分で共通する。
対象年齢が幅広く、ネットやアバターの概念さえクリア出来れば、お年寄りも楽しめる。そんなシナリオでした。

私達以下の年代にとっては、ネットでの繋がりは当然のもので、ラスト付近の展開は読めてしまう類の物ですが、
序盤で栄お婆ちゃんが駆使する、アナログ的な繋がりは新鮮で感慨深いものでした。
お婆ちゃんが、人生90年で積み上げたもの、そして残して行くもの。
それは金銭的価値は無くてもかけがえの無いもの。すごく心に残りました、つか、栄お婆ちゃんサイコー!!

テンポが良かったですね、おそらく序盤の20分で殆どの人が物語りに引き込まれているのではないでしょうか。
会話のテンポやコメディ部分の面白さ、クドい説明無しで視覚的に理解させる演出。とにかくノって行けます。
緩急のつけ方が巧く、仮想と現実の行き来も絵柄が極端に違うので、メリハリが利いていて戸惑うことは無かったですね。

ここまで褒めちぎっていますが、しかし… この作品の唯一にして最大の欠点があります… それは…
声優の演技が最悪でした… 特にヒロインが最悪。そんで、重要な役の佳主馬もイマイチでしたね~。
主人公は、気弱な学生って感じでそんなに悪くは無かったのですが、ヒロインの演技はちょっと…

中盤で、この一連の事件で唯一にして最大の被害が出る場面。いわゆる泣かせる場面での演技が最悪です。
ぶっちゃけ噴出しそうな泣きの演技でしたね。監督や脚本家の想定では、ここで観客を泣く位まで凹ませるつもりが
声優の演技のマズさで、想定ラインまで下がらず、結果その後の上がっていく場面でのカタルシスがイマイチ…
極論すれば、物語に没頭したいのに声優の演技がヘタすぎて、現実に引き戻されてしまうって感じでした。
プロの声優を使わないのは構わないですが、せめてセリフに感情を乗せられる人を使って欲しいですね。

まぁ、声優うんぬんのマイナス要素はありますが、シナリオ、作画、演出、音楽などは素晴らしく、
シナリオはネット関係のハードルさえ越えれば世代を問わず楽しめるので、普段アニメを見ない人にもオススメです

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とある魔術の禁書目録<インデックス> レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

アニメ とある魔術の禁書目録<インデックス> レビュー・感想
2008年~2009年  J.C.STAFF 制作  全24話 公式サイト → http://project-index.net/
『幻想殺し』 イマジンブレイカーーーーー!!!
『一方通行』 アクセラレータ!?
『吸血殺し』 ディープブラッド!!!
某キョン 「なんかイイ感じにキメようとして、かえって意味不明になってる気がするな…」

始に私は原作未読です。原作つき作品なので既読か否かで評価も変わると思われます。その点ご留意下さい。

科学と魔法の交差する世界、超能力者を集めた巨大な学園都市、そこのおちこぼれ学生上条当麻はある日、
自宅のベランダで純白のシスターと出会う。彼女は言った 『おなかへった…』
学園、超能力、魔法、美少女。ラノベにありがちな設定を、ほとんどぶち込んだ作品ですね。

本アニメを簡単に表現するなら『異能力バトルと思いきや萌えアニメでした。でもちょっと萌え足りない』ですね
バトル物としては致命的にテンポが悪すぎます。セリフでの説明が多すぎでしたね…
原作の小説ならば、表現方法が文字、言葉しかないので、設定やらを言葉で説明するしかないのは分りますが、
それをアニメでやられても… アニメならば視覚、聴覚、時間、タイミングなど等色々な表現方法があるはず。
特に戦闘シーンで見せればすむ物を言葉で長々説明するので、緊迫した場面でもシラける事がありました。

このアニメの良い点は女の子キャラクターですね。作画が綺麗でキャラデザも良くてGOODでした。
厨二設定らしく、各エピソードのヒロインは王道テンプレですが、CVもよく合っていて萌える事間違いなし!

残念な点は、それだけ魅力的なヒロインも自分の回が終わると、ほぼ出番なし…メインのインデックスでさえ空気…
もう少し絡めたほうが良かった気がしますね。主人公の出番を削って!!

2期やスピンオフもアニメ化するらしいですが、能力説明の済んだアクセラレータとチビ御坂の回は面白かったので、
やはり、原作小説を朗読してるかのような説明は省いてもらいたいです。

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とらドラ! レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

アニメ とらドラ! レビュー・感想
2008年 J.C.STAFF 制作 全25話 公式サイト → http://www.starchild.co.jp/special/toradora/
” この世界の誰一人、見た事が無い物がある。”
” それは優しくて、とても甘い。多分見る事が出来たなら誰もがそれを欲しがるはずだ。”
” だからこそ世界はそれを隠したのだ、そう簡単に手に入れられないように ”
” だけどいつかは誰かが見つける。”
” 手に入れるべき、たった一人がちゃんとそれを見つけられる。”
” そうゆうふうに、出来ている。”

上のセリフは物語の冒頭で聞かされるのですが、正直 何言ってんだ?こいつら… って思いました。
しかし、物語の終わりでこのセリフを聞いた時、心に響きました… そんな作品です。

主要キャラ5人で織り成す、学園ラブストーリーです。
およそ学園物で考えられる、王道エピソードをふんだんに盛り込んでます、
が、それこそ何処かで見たようなエピソードばかりで、設定等にも目新しさは感じられません。
ストーリーも序盤ラブコメ、終盤シリアスでありがちな展開…

しかし、凄く面白く、魅力的なキャラクター達の作る世界に引き込まれます。

とにかく、キャラクターの心情の描き方がすごく上手いです。特に女性キャラクターの掘り下げがバツグン。
大河、みのり、亜美の3人は基本的に自分の本心を隠しいて、ほとんど言葉にはしません。
こういったキャラの心情を表現する場合、安直な作品だと心の声で独白させたり、訳知り顔の第三者に語らせたりしますが、
この作品はそういった直接的な表現はあまりせず、キャラの表情や意味深なセリフ、仕草などで間接的に表現しています。
伏線が張ってあると言えば分かり易いでしょうか。ひとつひとつの仕草やセリフでは意味が分りませんが、
ふとしたきっかけで伏線が収束して、キャラの心情がより深く理解出来るって感じの演出ですね。
さらに、直接的な表現では感情の爆発やケンカで表していますね。これもかなり良かったです。

ただ、女性キャラに比べ、男性キャラの心情描写はかなりおざなりでしたね。それこそ独白で済ませてます…
特に終盤の急展開する場面で竜児の心情がイマイチ理解出来ず、置いていかれました。(^^ゞ

コメディ的にも結構面白かったですね。特にみのりのネタが分る人は爆笑間違いなしです。
キャラクターは凄くイイですね。大河は釘宮ボイスのツンデレキャラですが、テンプレ的なツンデレではありませんし、
他のキャラも視聴者に媚びた所は全く無くて、ここで萌えろ!! 的な演出もありません。

シナリオはそれこそ王道構成で無難な作りですが、キャラクター達が素晴らしく、良い学園青春物になっています。
特にヒロイン大河の成長物語としてみれば、満足の行く出来ではないでしょうか。

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けいおん! k-on レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

けいおん! k-on レビュー・感想です
2009年  京都アニメーション制作  全13話  公式サイト → http://www.tbs.co.jp/anime/k-on/
『 ごめんなさい、吹けません! 』 『 あの時の約束は、嘘だったのか!? 』
『 捏造すんな!! 』 『 マドレーヌもあるの~ 』

非常に評価の難しい作品ですね~ 私は大好きで毎週楽しみに見てましたが、
アニメとしては、内容がまったく無いので、言葉にすると 『萌えアニメです!』 で終わってしまう… (^^ゞ
軽音部のバンドを軸にした、マッタリ日常ユルユル萌えアニメですね。

ストーリーとかは無きに等しいです。身構えず、頭を空っぽにして観るべきアニメですね。
例えるなら、子猫たちが戯れているのをそばで見守っていて、その愛くるしさにニヤニヤする感じ??

そもそも、企画自体が楽曲を売らんが為のPVみたいな物なので、深いストーリーを期待してはいけません。
逆に、その楽曲は素晴らしく、キャラ達のイメージにも合っていて、満足の行く出来でしたね。
その商業的な部分が鼻についてしまう人には合わないかもしれません。
キャラクターも狙いすぎな感じがあるので、拒否反応が出る人もいるかも。

とにかく、頭を空っぽにして観て下さい。祖父母が縁側で孫たちの遊んでいる所を眺めているような心境で!!

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東のエデン レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

東のエデン  レビュー・感想です
2009年 Production I.G 制作  TV版 全11話 公式サイト → http://juiz.jp/blog/

”ノブレス・オブリージュ あなたが救世主たらん事を ”
”どうかな? せめて紳士ではいたいよね。”
”やあジュイス色々世話になったね。お陰で有意義な金の使い方が出来たよ”

面白い、まだ途中だけど!! の一言ですね。 TV放送分では全然完結してなくて映画待ちです…
謎解きの演出が、かなり上手い作品でした。主人公が記憶喪失の物は色々ありますが、これは成功してます。
視聴者と主人公達の情報量のバランスが絶妙に保たれていて、記憶喪失を見事に生かしてますね。

テンポが非常に良く、しかも筋道つけて謎が解けていくので理解しやすく、すぐに物語に引き込まれます。
ただし、やはり完結していない、伏線も謎も残りっぱなしなので、その辺の評価は下げざるを得ないですね~ 映画待ち。

シナリオに関しても、少し無理があるように感じました。
何でも出来る魔法のケータイは良いんですが、基本的に不可能な事まで可能にしてしまうので、
ピンチになったら 『助けて~ ジュイス~』 でOKな雰囲気が出てきてしまいました。
謎が解けて行くにつれて緊迫感が無くなって行ったのが残念でしたね。

あと、ジョニー出過ぎ! 未だかつてこれほどジョニーが出たアニメがあったろうか…

社会派アニメとして伝えたいことは、やはり 『ノブレス・オブリージュ』 なんでしょうかね。
しかし、そのノブレス達はこのアニメ観てないでしょうね… ぜひ!アニメの殿堂の利権を貪る奴に観て貰いたい!!
そして、この状況を打開する答えも見せてもらっていない。やはり映画待ち… 映画待ち… 映画待ち…

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交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい   レビュー・感想です
 2009年 ボンズ制作 劇場公開作品 公式サイト → http://www.eureka-prj.net/

” どうしようもないこの世界で、それでも僕らは夢を見る ”
” ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん!! ”

 はじめに、TV版視聴済みの方へ。今作はTV版の素材を元に新作カットを追加して作られていますが、
まったく別の物語になっています。TV版のストーリーや設定、キャラクターの人間関係や性格などを、
1度リセットしてから観ないと、混乱するかもしれません。

 公式では、パラレルワールドってことらしいですが、私はTV版と同一時間軸の過去の話で、
大昔の地球であった事(神話)を、TV版のキャラが演じて見せている と、捕らえた方がしっくり来ました。
過去に今作のレントンの立場の人物がいた。それをレントンの絵を使って見せている。他の面子もしかりって感じ

 まあ、ぶっちゃけ完全リセットで、新作と考えればそれなりに面白い作品に仕上がってます。
レントンとエウレカのラブストーリーとしてよく出来てますし、空戦シーンの描写や演出も圧巻です。
小難しい事を考えてしまうのは、TVシリーズとの繋がりを考えてしまうのと、配役の無理矢理さでしょうか。
正規軍の軍人なのにチャラけた格好をしていたり、チャラけた格好なのに軍隊風まじめ口調だったり。。。

 なので私は前述の 『TV版のキャラを使って過去の話を見せている』 って事で自分を納得させました (^^ゞ

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狼と香辛料 レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

 アニメ  狼と香辛料  レビュー・感想
2008年 IMAGIN制作 全13話 公式サイト → http://www.spicy-wolf.com/top.html

”わっちは、ぬしと旅がしたい、ダメかや?”
”助けて…… くりゃれ?…… ”
”わっちはぬしに言ったよな。ぬしが迎えに来てくりゃれと”

 はじめに、私は原作1巻のみ既読です、中途半端ですがあしからず。

 このアニメは 『ホロによる、ホロ萌えの為のアニメ』 ですね。
とにかく、ヒロインであるホロを気に入るかどうかで、この作品の評価が決まるといっても過言ではありません。
私は完全にやられました \(^o^)/ ホロ可愛すぎます…

 舞台設定は中世ファンタジーですが、ホロの設定以外はファンタジー要素は殆どありません。
商人が主人公で、ストーリーも経済的な事柄がメインになってます。アニメでは珍しいタイプですね。

 現実に即した経済設定で面白味がありますし、交渉の駆け引きなども良く描かれていますが、
経済をテーマにしたシナリオとしては、ちょっとお粗末ですね、1章は肝心の銀貨のカラクリが矛盾だらけな点。
2章は脅迫まがいの事をして交わした信用取引で出た正当な損害を、不正行為で取り返すシナリオ…
だがしかし、とにかくホロです。声優の小清水亜美さんがベストマッチで可愛すぎる!!

 ホロに萌えられるか? このアニメはその一点のみです。

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

エヴァンゲリオン 新劇場版:破   レビュー・感想です
 2009年 カラー制作 劇場公開作品 公式サイト → http://www.evangelion.co.jp/
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 全4部作の2作目です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 レビュー → http://continue.blog.so-net.ne.jp/2009-07-04

”幸せは~ 歩いてこない。だ~から歩いていくんだね~♪”
”ホント馬鹿ね! それってスキって事じゃん!!”
”私が消えても、かわりは居るもの…”
”綾波を… 返せ!!!”

 今回は完全に新作です、まったく知らないエピソードで始まりますし。
結論から言うと、今作は素晴らしいです。エヴァファンならば絶対に観るべきです。設備の整った映画館で!

 今作の『破』は前作の『序』で少しズレた物語を、さらにズラしています。が、
しかし、ストーリーの基本的な展開は殆ど変わらず、出現する敵や撃退方法などにも大きな変更は無く、
それらを取り巻くキャラクターのみ変化がある感じです。

役割の変更や新キャラなどの要素もあって、変化の大きい所もありますが基本的に旧世紀版と同じ流れです。
そして、その ”歴史に変化は無いが、キャラクターに変化がある” 点が今作の最大の特徴です。
具体的に書くとネタバレなので書きませんが、エヴァを観たことのある人なら1度は望んだであろう変化を遂げてます。

 そして、その変化がムチャクチャ効いてます。
しかも、旧世紀版全体をネタ振りに使っているかのような作りで、
例えて言うなら旧世紀版でツンが10、今作でツン8:デレ2になった感じ?
ツンの期間がムチャクチャ長いので、デレがわずか2でも、かなりの破壊力を生んでます。しかも!それが×3!!

 エヴァ好きは当然の事ながら、知らない人にも観てもらいたい位な出来です。
まあ、まったく知らないと理解しにくいのと、旧作観てないと楽しみが半減ですが… この際旧世紀版も観て下さい (^^ゞ

 映画館で観る場合、エンドロールで席を立ってはいけませんよ~ 最後にとって置きがありますから。
 
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

エヴァンゲリオン 新劇場版:序  レビュー・感想です
2007年 カラー制作 劇場公開作品 公式サイト → http://www.evangelion.co.jp/1_0/index.html
ヱヴァンゲリヲン新劇場版 全4部作の1作目です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 レビュー → http://continue.blog.so-net.ne.jp/2009-07-05

”見た事も、聞いた事も無いのに、出来るわけ無いよ!!”
”シンジ君ひとりが、命を賭けて戦っている訳じゃない、みんな一緒よ”
”いいえ… あなたは死なないわ、私が護るもの”

 最初に私はTV版旧劇場版すべて観ています。旧作を視聴、未視聴かで受ける印象が変わる作品なので、
その辺を留意して下さい

 随所に違和感を感じますが、大半は旧世紀版とまったく印象が変わりません。
作画等はかなり綺麗になっていて、新作なんだな~って気になりますが、シナリオ構成、
セリフやカット割、戦闘の演出や音楽など、完全に旧作を踏襲していて、これでは新作の意味が無いんじゃ?
と思ってしまいますし、違和感(具体的には色の違う海など)の意味も判りません

  ”ヤシマ作戦”までは。

 旧作屈指の名エピソードである『ヤシマ作戦』を完全新作でリメイクしているのですが、その映像が圧巻です。
第6使徒ラミエルの形態変化や攻撃モーションなど、さすがに10年の歳月を感じさせるほど進化してますし、
シナリオや演出もこのあたりから旧作との乖離が目立ってきます。
特に、『ひとりで戦っている訳じゃない』って事をすごく感じさせる演出です
もう1度エヴァに乗るということ、ミサト達みんなの思い、クラスメイトの励まし…
そして、クライマックスでのシンジの行動… シンジは今までと違う何かを見せてくれます。
違和感が疑惑に変わる瞬間でした。これは違う話なんじゃないか?

 この疑惑は、エンドロール後 おなじみの次回予告で確信に変わります。

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鋼殻のレギオス レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

  アニメ 鋼殻のレギオス レビュー・感想
  2009年 ZEXCS制作 全24話 鋼殻のレギオス 公式サイト → http://anime.webnt.jp/regios/

 そうだ、そうだ、レイフォン・・・天剣を・・・天剣を掴め!
武芸者や念意操者が人間にとって、脅威であることを気づかせてはならない
戦う理由を他人に預けてはだめだ君は、戦う理由を他者に預けすぎた

 最初に、私は原作小説を読んでいて、原作大好きです。
このアニメは、原作既読か否かで評価が変わると思われますので、その辺を踏まえていただければ幸いです

結論から言えば典型的な原作レ〇プですね… 原作の良い所を殺ぎ落として、余計な肉付けして再構成した感じ。
まず、原作の魅力である特殊で緻密な世界設定ですが、序盤こそ踏まえてましたが、終盤は無視しまくってます。
 しかも、原作でも最近作になってようやく出てきた、過去部分が要所要所で挿入されるのですが、これがまったく意味不明!!
セリフは字幕なしの英語だし、シーンも飛び飛びで訳がわかりません。
公式サイトでは、セリフは分からなくてOK、挿入のタイミングが重要とか書いてありましたが、全編見終わっても意味不明でした。

 原作小説のアニメ化で一番の利点は、戦闘描写などの文字では伝えづらい部分の視覚化ですが、
これがまた酷い… 原作の設定を無視して『ドラゴンボール』と化してます… 武芸者はいつから飛べるように??

 このアニメは決定的に説明不足の描写不足です。
原作未読では世界観が理解できず、読んでいても描写不足やキャラクターの改悪で理解がついて行きません。
1話の冒頭から天剣授受者を出しても分かりませんし、その後に説明も無いのでは分からないままです。
原作小説では1巻を読めば、特殊な世界観が理解できるように作られてるのとは対照的ですね。

 このアニメに興味を持った方には、まず原作を読むことをオススメします。
そして、原作を読んだらアニメは観ない事をオススメします… どうしても観るなら原作は読まない方が良いです。
暇つぶしで、流し観る位ならこのアニメもそれなりの出来ですし…

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