ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破レビュー・感想：ブログを長く続けてみる：So-net blog

	ブログをはじめるログイン

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序レビュー・..｜狼と香辛料レビュー・感想ブログトップ

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破レビュー・感想　[アニメ総括評価・レビュー・感想] [編集]

エヴァンゲリオン新劇場版:破 　レビュー・感想です
　2009年　カラー制作　劇場公開作品　公式サイト → http://www.evangelion.co.jp/
ヱヴァンゲリヲン新劇場版全４部作の２作目です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序レビュー → http://continue.blog.so-net.ne.jp/2009-07-04

”幸せは～歩いてこない。だ～から歩いていくんだね～♪”
”ホント馬鹿ね！それってスキって事じゃん！！”
”私が消えても、かわりは居るもの…”
”綾波を… 返せ！！！”

　今回は完全に新作です、まったく知らないエピソードで始まりますし。
結論から言うと、今作は素晴らしいです。エヴァファンならば絶対に観るべきです。設備の整った映画館で！

　今作の『破』は前作の『序』で少しズレた物語を、さらにズラしています。が、
しかし、ストーリーの基本的な展開は殆ど変わらず、出現する敵や撃退方法などにも大きな変更は無く、
それらを取り巻くキャラクターのみ変化がある感じです。

役割の変更や新キャラなどの要素もあって、変化の大きい所もありますが基本的に旧世紀版と同じ流れです。
そして、その ”歴史に変化は無いが、キャラクターに変化がある” 点が今作の最大の特徴です。
具体的に書くとネタバレなので書きませんが、エヴァを観たことのある人なら１度は望んだであろう変化を遂げてます。

　そして、その変化がムチャクチャ効いてます。
しかも、旧世紀版全体をネタ振りに使っているかのような作りで、
例えて言うなら旧世紀版でツンが１０、今作でツン８：デレ２になった感じ？
ツンの期間がムチャクチャ長いので、デレがわずか２でも、かなりの破壊力を生んでます。しかも！それが×3！！

　エヴァ好きは当然の事ながら、知らない人にも観てもらいたい位な出来です。
まあ、まったく知らないと理解しにくいのと、旧作観てないと楽しみが半減ですが… この際旧世紀版も観て下さい (^^ゞ

　映画館で観る場合、エンドロールで席を立ってはいけませんよ～最後にとって置きがありますから。
　
　では、もう少し突っ込んだレビュー・感想 OP/EDムービー等は下の続きを読むから
　　　↓↓↓　
作画は旧作のカットも入ってる場面がありますが、旧作との違いを際立たせる為にわざと入れている感じですね
同じシーンなのにセリフが違ったり、その後の展開が違ったりです。
新作部分は、かなり美麗です。しかも前作『序』では第六使徒だけだったデザイン変更が今回は殆どの使徒で行われています。基本的な形態は変わってないのもいますが、よくまあ、ここまで… って位変化してますよ～
そして、戦闘シーンの演出も旧世紀版とは変わっているし、動きまくるしで文句無しです。

ですが、グロ表現もアップしてるので、その辺は注意してください。

音楽は… すこし微妙な点があります。中盤と終盤のクライマックスで日本人なら誰でも知ってる歌が流れるのですが、私には合いませんでした。
独唱、合唱共に薄っぺらい感じであまり巧くない、歌詞がその後の展開の弱ネタバレになってる等です。
私的には、死亡フラグ立ちまくりのアスカがどうなってしまうのか？今回のシンジなら何とか出来るんじゃないか？
とか盛り上がっている所で、あの歌では少し拍子抜けしてしまいました。
第８使徒戦のBGMが、ものすごく良かったので、その落差に戸惑った感じですね。
しかし、印象に残ったBGMはやはり、あの歌なので演出としては成功しているのでしょうね
劇場公開作品って事で、やはり音響効果はすごいです、戦闘局面でアチコチからオペレータの声が聞こえたり。

　キャラクターについては、今作の肝なので、あまり書きません。
新キャラのマリは、想像していた性格設定とはかけ離れていましたが、私的にはかなり好きです！！
しかし、新キャラ登場によってアスカの見せ場がかなり食われているので、アスカ好きにとっては不満かも？
まあ、アスカのサービスショットは満載なのでアスカ好きも満足できるでしょうか。
個人的にはシンジとミサトのツーカーっぷりがUPしているので、その辺がGOODです

　しかし、マリのメガネ見てると、ペルソナ出すんじゃないか？って思ってしまう… (^^ゞ

　まとめると、今作はエヴァ作品の中で私的ベスト１と言える出来です。
全４部作の２作目で、まだまだ続きはあるので評価を決めるのは早いですが、それほどの出来です。
ですが、やはり旧世紀版を観ていないと、面白みが半減してしまう作りですので、ファン向け特化ですね。
旧作観ないでこの作品を気に入った方は、巻き戻って旧作も観たほうがより楽しめると思います。

　さらに、全４部作で公開が３回予定、という事は次回は３.４のエピソードがまとめて来る！って事です。
庵野監督の事ですから、３の部分で壮絶な鬱展開があるかもしれません。なので耐性を付ける為にも旧世紀版は必見です。

　オススメ度１０点（やべぇ、ここで満点つけたら次は？）