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映画 「借りぐらしのアリエッティ」 レビュー・感想 [アニメ 総括評価・レビュー・感想]

アニメーション映画 「借りぐらしのアリエッティ」 レビュー・感想です。

2010年 スタジオジブリ制作 94分 劇場公開作品 公式サイト → http://www.karigurashi.jp/index.html

『食うか? 美味いぞ?』

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ジブリ作品を映画館で見るのは、かなり久しぶりですね。
今作も取り立てて見るつもりはなかったのですが、タイミングよく時間が空いたので見てみる事に。
そうしたら、アレですよ! 予想以上に・・・・・・・・・・・・・・・ 酷かった!!

この作品を一言で表すならば 「つるぺた」 この一言に尽きるでしょう。
決して、アレでコレって意味ではなく、あらゆる点において、起伏がない って意味での 「つるぺた」 です。

物語に起伏が無い、キャラクター表現にも起伏が無い、演出・作画にも無い… 無い無い無いw
もう、ずっと平坦ですw あらゆる面においてww
他の言葉に言い換えるならば、”ヤマなし、オチなし、イミなし” とも言えますね。

まずはシナリオですが、「起承転結」 がハッキリしてないです。
目的・手段・過程・結果、この辺もあいまいに過ぎて分かりませんし、描写も殆どされてません。
致命的欠陥としては、シナリオに山も谷も無いので、どうなったら終わるのか? がさっぱり分からない点ですね。
クライマックスも無きに等しく、作品全体のテンポが一定で淡々としているので。緩急をつけたスピード感やスペクタクル等は生まれる訳もありません…

演出やキャラ表現においてもそうですね。
何事も、高い所へ持ち上げるには 「予備動作」 が必要です。 自分がジャンプするなら沈み込む動作が、バイクやスケボーならギャップが必要です。
アニメ作品でもここは重要で、観客に深い印象を残したいのならば、一度大きく逆側へ振っておく事が重要。
もしくは、それに付随する事柄を前もって描き、印象付けておく事等、手法は色々ありますが、基本はギャップをつける事と、土台を作ること。

翻って、この作品のキャラクターですが、主人公の 「アリエッティ」 は本来、活発な明るい女の子だと思われます。
が、しかし… 作中の大半は ショボーン ( ̄_ ̄|||) どよ~ん としてますww
もう一人の主人公、「翔」 くんは、本来は年相応のメンタリティで、機転も利き行動力があるタイプだと思われます。
だが、しかし… 大病を患っているとは言え、妙に悟りきった事を言うし、ぶっちゃけ、病気の子供というより、大往生間近の老人ですw
不謹慎な表現ですが、翔くんが一度でも発作で苦しんでいる描写があれば、その後の無理して頑張るシーンがより映えたと思いますが…

他の登場キャラクターもそうですが、そのキャラの持つ魅力を描くこと無しに、物語の進行に合わせて、その場しのぎで動かしてるだけなので、キャラの魅力がまったく伝わってきません。
さらに、何故そういった言動をするのか? の描写もまったく無いので、キャラの嫌な部分ばかり目に付くようになってますww

作画・演出面においても、平坦な部分が目に付きます。
絵は綺麗ですね、それはもう言うこと無しです。 絵は… しかし、アニメは動画であるわけでして…
動きも表情もメリハリに欠けて、印象に残りませんし、カット割りもシーンが変わるだけで工夫も無い…
特に、作画に奥行きが感じられないんですよね~ どこまでいっても二次元的。
したがって、その舞台で動くキャラクターに躍動感が感じられない。
アニメは二次元なんだから! って言っても、近年のアニメ作品に比べると、ホント取るに足らないレベルです。

で、その奥行きの無い作画が足を引っ張っているのか、演出も小人物なら見所になるはずの 「スケール感」 が殆ど感じられない…
小人と人間の目線の違い、その部分は最も強調してしかるべきだと思うんですが…

あ~、アレコレ文句ばかり書いてしまいましたね ^^;
しかし、この作品にもいい所はありました! それは、アリエッティ役の 「志田未来」 ちゃんの演技が意外に上手かった事!
主人公なのに台詞が少なかったってのに救われてるかもしれませんがw

まとめると、お金を払ってまで見る価値無しです。 つ~か、時間の無駄になるので、見てはイケナイレベル。
こんなの見るなら、「けいおん!! 」 を見たほうが、余程アニメの良さが分かりますw

オススメ度 3点 (10点満点)

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